『 熱中症発症!4日後の会合は欠席します 』
★まだ4日もあるのに欠席宣言?★
2018年7月19日
中山 明俊
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こんなタイトルのメールを受信した。
どうして?4日後の会合に「欠席する」ことを今から宣言するのか?
まだ4日もあるのに!!
「熱中症」を、発症しても4〜5時間、冷やしていれば、
そして安静にしていれば治ってしまうのではないか。
私は熱中症をこんな程度に考えていた。テレビのニュースの終わりに「高温の中に長時間いるとき水の補給を心がけましょう」という言葉がしばしば聞こえてくる。「少し大げさではないか」と考えていた。
しかし、友人の4日先の会合の「欠席宣言」を聞いて、熱中症はもっと重大な症状なのではないか、調べなければならない、と思い始めた。
冷房をつけて水を飲んでいれば、発症しないだろうとの認識では少し甘い認識なのかもしれないと。
そして少し調べることにした。最初に目に留まったのが
軽度で数時間〜1日、中度の症状の場合は3〜4日で、
体は回復しますが、完全に体の機能をもとに戻すために、
3ヶ月かかる人もいます。
一度熱中症になったことのある人は、症状が回復しても、体の
バランスが崩れたままで抵抗力が弱く、再発するおそれがありま す。
やっぱり回復に時間がかかる。なぜか??
★熱中症は血液の沸騰である?★ (中山の極論)
といったら皆さん驚かれるだろう。実はこれぐらい極言した方が認識が改まるだろう。とにかく数時間炎天下で運動していたら、熱中症を相当の確率で発症する危険が現実であるようだ。そして、甲子園高校野球を思い出す。
炎天下の運動は、夏の甲子園の高校野球である。たまには「倒れたり、病院へ運んだ」という話を聞いたことはあるが、毎日テレビで警告されるほど危険だとは思ってこなかった。暑さの環境も常習化すると体が慣れてくる。
熱中症もそれほど危険ではない、ということだったようだ。
熱中症の実情を調べてみると、血液の沸騰に近い危険な状態であることは間違いない。
人間は恒温動物である。
★体温が1℃狂っても体調がおかしくなる★
低体温症という病気がある。体温が35℃以下になると震えがくるという。
個人差があって体温が低めの人も高め人もいるが、プラスマイナスで3℃ぐらいの幅の中で厳しく調整されているようだ。この限界を超えたら、体温調節の破綻である。外気温が高くなっても低くなっても体温はほとんど変わらないように精密に調節されている。
ここからは、WEBの看護カンゴールによる
(https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3965)
その調節の仕組みは、体の奥深いところの体温つまり「深部体温は37℃前後だ」皮膚表面の毛細血管に達して、36.5℃前後に下げてくる。毛細血管へ達してその血液の流量を変えたりして調節している。
この絶妙な調節は脳の視床下部にある体温中枢が行っている。この精妙な体温調節システムが壊れたとき、つまり熱中症は,人間の体温維持機構が破綻したときに発症する。
結果として、体温は多くの器官の調節を経て維持されているのであるから、それが狂った時の修復には多くの時間とエネルギーを必要とする。
完全回復しないうちに、また熱中症になりやすい事態立ち入れば、発症しやすい。熱中症を繰り返すことになる。
熱中症発症直前の状態は血液温度が上昇している。それは、体の中のすべての化学反応にかかわっている酵素の働きを狂わすことにもなっている。これを正常な活動状態に戻すことは化学反応の中心の担い手である酵素の働きを混乱させているのであるから修復により多くの時間を要することになり。修復できない状態に立ち至たれば、死を覚悟しなければならないだろう。
熱中症発症の危険の警告は、注意項目を繰り返すだけでなく、現象面の重大さ、深刻さをもっと知らしむることが、どの程度の重大な事態なのか、事の重大さの原理を周知させることの方が効果的ではないだろうか。
8月終わりまで暑い日が続くことだろう。お互いにお大事に!!!
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