『 激痛に抗った1週間(ぎっくり腰体験) 』

2017年11月23日  中山 明俊



5月5日(日)の夕方腰に電気が走ったような激痛を感じた。飛び上がるような激痛である。これ、もしかして「ギックリ腰」でなか?これはやばい。
   原因は何をしていたときか。思い当たるのは、広くもない、猫の額とよく言うが、それにも及ばない、ほんの庭先空地の草むしりである。短い時間であるが両ひざを折りたたんで、つま先に体重を乗せ、背筋をぐっと伸ばして作業をする。勝手に考えてみると、高齢の自分としてはそれが無理な姿勢であったのであろう。
 こんなもの残しても、不愉快な思いをおもいだすだけであるが、馬鹿さ加減を自覚するため記録を残すことにした。
 5月5日(日)の夕方、腰の辺に電気が走ったように感じた。
 5月6日(月)・5月7日(火)この2日間の48時間。ひたすら激痛に耐えた。しかし、どのような姿勢をとれば激痛を感じない姿勢をとれるか。いろいろ探ってみた。腰痛の発生する位置は右側の腰骨で、左足は関係ない、自由に動かしても痛みは全然ない。そして、痛みを感じさせない姿勢は、右足を膝で折り曲げかかとがお尻りにつくところまで曲げる。そして折り曲げた右足を上半身に引き寄せる。これは、簡単な姿勢ではないが、激痛を感じたとき、つまり、ギクーッとしたとき、即座にその痛みを避けることができる。しかし、この姿勢は、いかにも不自然な姿勢である。このような姿勢で、長い時間続けることはできない。ましてや、この姿勢で睡眠をとることはできない。さらなる痛みを感じない姿勢、同時に長い時間を維持できる姿勢を探らないといけない。恐る恐る、ゆっくりと右足を伸ばしていく。足を全部伸ばしてもゆっくりその姿勢に到達すれば、痛さは感じなくて済む。やっと眠れる姿勢に到達できた。しかしこの姿勢の許される範囲は極めてきびしい小さな範囲内である。少しずれると痛みが走る。でも、何とか凌げそうである。
 ここで極めて重要なことを話さなければならない。それは、就寝中のトイレである。私はベッドを使っている。そして左側は壁、右側はデスクと本棚が置いてある。右手のデスクと本棚の間に入り口ような空間が開けてある。  この複雑な経路を経て就寝するのであるが、痛さを避ける姿勢をとりながら、寝やすい位置へ自分の体を落ち着かせる。その間ひねったり、体重移動をすることは非常に難しい。2、3度は必ずギクーッとくる。トイレへ行くことはさらに重大作業である。
 ここまで、夜間の時間、就寝中の状況の説明だった。では昼間は、どうしていたか、私は、自室でひじ掛けの付いた背もたれが動く事務用いすを使っている。それに座って上半身と腿の角度を直角に近い状況に維持していれば激痛は走らない。これは幸いであった。縦横とはいかないが、デスク上の作業ならば、おおむね作業はできた。
 5月8日(金)・5月9日(土)痛みの症状は基本的には変わっていない。
 睡眠はできているから、我慢はできる。連休は終わったから、医者へ行けば、痛さを感ぜずに済むだろう。ここで医者嫌いの私の性格から、また自然治癒力の働き方を試してみたいということもあり、医者へ行かずに済まそうと考えた。5月8日夕方になって、痛みを回避しようとする姿勢を強行しなくても痛さが消えていくように感じ始めた。つまり、痛みはなくなりつつあると感じたので、医者に行くのやめた。健康保険は月々高額を払っているのであるから、非常に馬鹿げているが。
 5月10日(日)痛さを感じたのは、1回だけ。日中痛さを感じることはなかった。動作もフリーとまでは、いかないが、おおむね原状に戻った言えそうである。午前中はベランダでの布団干し。午後は自転車で買い物に行った。もう回復したが、まだ、動作はケアしながらの生活である。
 5月12日(日) 今日で完治だろう。激痛に抗った1週間であった。  


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